たまには仕事らしい事を

今日はスポーツ障害について書きます。
グロインペイン症候群(Groin Pain Syndrome)って知っていますか?
これは股関節前面に痛みを持つものなのですが、特にサッカー選手に多いもので、簡単に紹介します。
あの中田選手も苦しんだもので、サッカー選手の職業病とも言えるかもしれません。
サッカーでは、走るという動作と、蹴るという動作が大半を占めています。
特に強く蹴りだす動作によって、股関節前面に急激な圧力がかかり、股関節前面の組織に痛みを持つというものです。
痛みを持つ組織には様々あります。
例えば、筋肉。
股関節前面にある筋肉には、大腿直筋、大腰筋、腸腰筋、恥骨筋などがあります。
これらの筋肉は、股関節を曲げるために作用する筋肉でもあり、ボールを蹴る動作を繰り返すと負担がかかる可能性があります。
そのほかに、股関節自体が痛みを出す可能性もありますし、恥骨結合という左右の恥骨をくっつけているところも痛みを出す可能性があります。
グロインペイン症候群に対して、カイロプラクティックはどのようなことができるでしょうか?
二つの可能性があると考えてください。
①生体力学を正常化させて、股関節前面にかかる負荷を減らすこと。
生体力学というのは、簡単に言えば『体の動かし方』です。
骨盤の関節と股関節は密接な関係にあり、股関節を曲げる動きにおいて、複雑な連動をします。
このメカニズムに狂いがあると、一箇所に負担が集中したり、さらに痛みとなって現れる可能性があります。
カイロプラクティック治療で骨盤や腰椎、股関節の動きを正常化することで、負担を軽減できる可能性があります。
②神経伝達を改善させて、痛みを軽減させること。
カイロプラクティック治療は、神経の働きを正常化させます。
関節や筋肉を調整して、正しい情報を脳に送り続けることで、自然治癒力が高まり、痛みが軽減する可能性があります。
以前、両足の股関節が痛いと当院を受診された方がおられました。整形外科でも検査してもらったが、何も問題がないと言われ、レントゲン検査でも異常がなかった。
趣味でサッカーをされており、プレーの最中に痛めたということです。検査をしていくと、どうやら股関節自体ではなく、大腰筋(下図)という股関節内側部分に付着する筋肉の損傷ではないかと思われました。

以前にもマラソンの選手で、まったく同じ症状を呈した例があります。股関節痛と間違われやすい部分です。
サッカーでシュートする際、大腿の過伸展による損傷と思われます。大腰筋は普段の生活では短縮状態にある事が多いため、過度な伸展には弱いのです。ましてや入念なストレッチも行なわずに望んだため、筋肉に負担がかかったと思われます。
その方の場合は、骨盤の矯正・大腰筋・腸腰筋の調整 股関節のPNFを行い痛みは軽減し5回の施術で痛みは無くなりました。
色々なスポーツ障害があります。。。
勿論、まずは病院に行って検査してもらって下さい。
そこで、異常が無い、治療に満足行かない方はご相談頂ければと思います。。。
真面目な話でした

